賞ほど素敵な商売はない?(2)
理論物理学者南部陽一郎氏の場合

南部はおそらく正しい、だがおそらく早すぎた(スウェーデン王立科学アカデミー)
未来を知りたければ南部の研究を学べ(ある米国物理学者)
日本人はイッちゃってるよ…あいつら未来に生きてやがる(ある英語圏の人)

偉大すぎる人物を前にすると、人間ってのはどうにも自己を不当に
矮小化したがる生き物
だと思います。とくがわですこんばんわ。
私の場合もですが、対称性の乱れについて、そしてクォークの構成に
ついての研究ってのがあまりに難解で、もうねついていけないと
南部陽一郎氏の研究を脳内からデリートしておりました。

記憶から消し去ってた理由ってやはりありますよ…
南部先生の研究って何十年と「早すぎた」といわれているんですから。
現在だって「超ひも理論」とか私の理解を超える研究しているし…
最悪間違っていたとしたらご指摘お願いします。

さてさて、今回南部陽一郎氏が受賞したノーベル物理学賞の項目、
「自発的対称性の破れ」とは何ぞやといいますとね。

一段階おいて説明を行ったほうが自分的にはわかりやすいので、
まず、「明示的な対称性の破れ」から説明したいと思います。

.                     2
いまここにy = x という式があったとしましょう。
xが1であっても-1であってもyは1です。このようなxは正負に関係なく
同一のyが得られるわけです。まさに線対称な数式です。

ディラック方程式はこのような対称な数式で、その結果から正負の解が
4つ
出現したのです。実際に(正負が逆の)反物質も存在しました。
反物質と物質は対生成と対消滅を行うことがわかっています。
反物質と物質とは対になる存在で、どちらかだけが存在するというのは
非常におかしな話なのです。数学的には。

しかし…普通に考えると現実世界においてこうやって物質が存在すると
いうことは、反物質がどこかに存在する?あるいはそもそも数式がおかしい?
というようなことを考えてしまいます。

数式がおかしいとしたら反物質が観測されたこと自体おかしいわけで。
とすると…反物質が存在しない状態で物質が存在する何かがあるはずです。
物質が存在しなかったら物質で構成された俺ら存在しえないわけで。

この原因がいわゆる「CP対称性の破れ」であり、歴史的には実は鏡像
非対称な弱い力による「パリティ対称性の破れ」によって発生する
問題を解決するために出てきたもので…。

ちなみに「パリティ対称性の破れ」を予想した楊振寧(Chen Ning Yang)と
李政道(Tsung-Dao Lee)は1957年のノーベル物理学賞を受賞している。
また、「CP対称性の破れ」の研究により、ジェイムズ・クローニンと
ヴァル・フィッチは1980年にノーベル物理学賞を受賞…

CP対称性の破れは何で発生していたのか?
もともとの数式の中に対称性を破る小さな「項」が含まれている、
.                                         2
最初の式の例で言うと、 y = x  + xとした場合、xが正であるか負であるか
によってyはぜんぜん別物となってしまうわけです。

さて、では「自発的対称性の破れ」とは?

先ほどの例でいうと元々の式自体にはなんら問題はありませんでした。
しかしその式自体が、何らかの状態を発生しやすかったり発生しにく
かったりを引き起こしていました。

こういうことが現実に起こっていました。それが極めて自然界で重要な
役割を担っていました。たとえば質量の発生とか
これが南部陽一郎先生、1961年に発表した自発的対称性の乱れによって
発生した現象の一つであります。

ヒッグス粒子の存在も南部論文なしには有り得ないわけだし。
ヒッグス場、それは物理学的に素粒子に「質量」を与える存在なわけです。
質量の絶対単位系が現在存在しないのは、まだヒッグス粒子が観測されて
いないこともひとつの要因でしょう。
今だにキログラム原器のみが単位系ってのが泣けてきます。

しかし間に合ってよかったですよ。
間に合わなかったらクリントン恨まれて仕方ないすこれは…
ヒッグス先生がノーベル賞受賞するには南部先生がノーベル賞受賞するのが
前提条件みたいなところありまして、クリントンのおっさんがアメリカの巨大
サイクロトロンの開発停止しなければ…物理学的に「失われた十年」ですわ。
本当にあのおっさんはろくなことしないな。

それでも南部氏の研究のひとつに過ぎないんですよね、これ。
彼の研究すべて解明できるまでには、人類の研究はあと50年くらい余裕で
かかるんじゃないでしょうか?俺生きてるうちに結果見られるかな…
俺死んでたら誰かかわりに見てください。
南部は正しかったがやっぱりあまりに早すぎた、といわれてる可能性は
高そうだなぁと、勝手に妄想しています。
…南部先生には、日本どころか世界ですら狭すぎたのかもしれません。


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